うつの治療にはどれくらいかかるの？

精神科のクリニックに通うとして、どれくらいの期間を治療までの期間として考えれば良いのでしょうか？

一般的にクリニックにかかると精神療法と薬物療法を勧められます。

週に一回程度の頻度で通院しながら、薬の効用や効果の現れ方を観察しいくことになるでしょう。薬と処方を調整しながら快方と安定を待ちますが、この期間は大体1～2か月です。

ただし安定と言っても薬による症状抑制段階ですので、薬はこの後も飲み続けることになります。また、通院は、2週間に1回、そして3週間、4週間に一回と間隔をあけながら経過観察が行われます。

抑うつ期が終わっても、何かのきっかけで症状がぶり返すことは少なくありません。そうしていく中で、通常の生活を送れるようになるまでに回復したら、その後の回復計画を立てていくことになるでしょう。

おおよそ半年間は薬の服用と経過観察に当てられるのではないでしょうか。

脳の症状改善は、急に行われることはありません。じっくりと取り組まねば、元の木阿弥になってしまいかねませんから、焦りは禁物です。

自分のことは自分が一番わかるという言葉は、この時期には当てはまらないことだと肝に銘じておいてください。

環境とのマッチングを調整しながら減薬も行っていくのは、経過が順調なら半年を過ぎたころから行われます。1年くらいかけて治療にもっていくのが、一般的な治療計画にされているようです。

脳の機能改善と通常判断能力の取り戻しには、医師との二人三脚が欠かせません。

そして、心の問題を扱うカウンセラーにも相談をすることは、苦しみの除去を行うという点では重要です。

脳は医師に任せ、心はカウンセラーに委ねるというスタイルでできるだけ速やかに「苦しみの時期」を終わらせることをお勧めいたします。