心理カウンセラーとして、自分で看板を出して地位を築き上げたいという方もいらっしゃると思いますが、いきなり独立は困難といえるでしょう。やはり、各 機関・組織に身を置いて、カウンセラーとしての実力を蓄えていくことが必要です。資格さえ取ったら、いきなりカウンセラーとし生計を立てれるわけではあり ませんからね・・・。
心理カウンセラーとは実社会では、○○相談員・・・心理判定員など様々な職名で呼ばれます。心理職として施設に勤務すると、実際にはカウンセリング以外 に、心理試験の実施・判定や、生活・訓練指導、一般雑務などを併せて行うことが多く、カウンセリングのみをしているばかりではありません。
カウンセラーオンリーにこだわると、活躍範囲が狭くなりますが、心理カウンセラーを心理の知識を用いた職業として広くとらえると、非常に守備範囲が広く、活躍分野・職域が多種多様であることがわかります。
カウンセラーの仕事のタイプとしては、大きく分けると以下のタイプに分けられます。
やはり、実態として多いのが、1番の掛け持ちカウンセラーでしょう。収入面も決して高待遇といえず、やりがいがあるからなんとか続けられてる・・・というのが実際のところではないでしょうか。
2番のように企業、官庁、医療機関等に就職して、専属カウンセラーとして活躍するというのは、収入面では安定しますが、非常に狭き門であるのが実態です。
ですから、3番のように、カウンセラーとしての勤務をいったん割り切り、普通に企業・団体等に就職して身を安定させ、カウンセラーの勉強をしつつ、活躍 の機会をじっくり待つというのも一つの方法です。一見無駄に思えるかもしれませんが、様々な分野の社会経験は、いつかあなたが行うカウンセリングに大いに 役立つでしょう。
心理学だけ学べばいいというわけではないのです。むしろ色々な人間関係に揉まれ、様々な困難を乗り越え、世の中を見渡すことで、より人の心に寄り添える人間性が養われ、深みのあるカウンセリングができるようになるのです。
4番は、まさに独立開業し、自分の看板を掲げることですが、カウンセリングのスキル・実力はもちろん、事業を実現・継続させる上での社長脳も必要となり、最終ステップと考えるべきでしょう。
心理カウンセラーの方は収入よりも大切なものを重視する方が多いですから、現在のような不遇な状況でも、世の中が成立しているのかもしれません。ですが、複雑高度化するこれからの社会にとって、ますます心理カウンセラーへの期待は高まると考えられ、待遇面の改善、法的な地位の位置付け等が期待されるところです。
コメントをお書きください